2006年03月20日(Mon) やっと晴れました [長年日記]
● 自動車の窓をあけて停めておく。ちょっとは乾くといいな。
● いろいろ不具合
木曜日の夜から始めたSELinuxのrelabelingは3日半経っても終わっていなかった。電源ぷちして起動させてもまたはじまる。CDからのブートはできない。どうしよう。
(追記) ビルドマシンがブートしないのはCDの問題だったようだ。memtest86とMomonga 2+は問題なく起動した。.autorelabelをrmしてetc/sysconfig/selinuxでSELINUX=disabledに。
土曜日の朝から家のネットワークが不調だった。DNSが索けない、gatewayまでのpingも通らない。またHawaiiantelcomの問題かと思っていたのだけれどDSLモデムにWindows XPマシンを直接つなぐとうまくいく。ルーターが悪かったんだ。今朝職場に持ってきて使ってみるとちゃんと使える。なんじゃいな。新しいものは60ドル以上もするのでもう一度家にもってかえって試してみよう。
そんなわけで週末終わらせようと思っていた確定申告はすすまず。
● 「情報は暗号化されていますので、盗聴対策も万全です」
3月20日に申請した分から、パスポートにICチップが内蔵されるのだそうです。外務省のページより、「ICチップからの情報の読み取り距離は10cm以内、顔写真のあるページを開かなければ情報は読めない」のだそうだけれど、どれくらい本当なんだろう?前にも書いたと思うけれど、こういうアプリケーションでは正規に情報を利用する側(出入国を管理する人)は情報をほぼ100%の精度で読まなければいけないのに対して、情報を悪用する側は半分の精度でも充分シゴトになる、と思う。例えば50%の精度でも読める距離は10cm以内、顔写真のあるページを開かないと読めないのだろうか?暗号の強度はどれくらいなんだろう?
いやだなあ。
外務省・全国都道府県の発行したとおぼしき、「2006年3月20日(申請分)よりIC旅券へ」というリーフレットを見ると、「ICチップの中には、国籍や氏名、生年月日、旅券番号など旅券面の身分事項のほか、申請書に貼付されている写真から読み取った顔画像が記録されてい」るのだそうな。もしICチップの内容が知らずに読み取られると、自分が進んで公開していない情報のうち、国籍、生年月日、旅券番号、などが漏れることになる。…「など」って何だ?
● [momonga] kdebaseを作る
File not found: /var/tmp/kdebase-3.5.1-root/usr/share/apps/remoteview
というエラーで作れていなかった。
sambaを作りなおしたらできた。
● 人工衛星の冷媒にはなぜ超流動ヘリウムを使うのか
「あかり」などの検出器は液体ヘリウムで冷やされるのだけれど、パンフレットを読むと普通のヘリウム(4He)ではなくて超流動ヘリウム(3He)を使うと書いてあります。どうしてだろう。(3Heなら) 沸点が少し低いんだっけ?などと長年思ってきたのだけれど、今日ISASメールマガジンを読んでようやく疑問が解けました。小川博之さんによる「なぜ超流動ヘリウム?」によると、
-
液体3He超流動ヘリウムには熱機械効果(あるいは噴水効果とも呼ばれる)がある。熱機械効果というのは、多孔質で容器を区切り片側を熱すると、液体のヘリウムが暖い方に移動する現象。- 人工衛星の容器の排気口に多孔質を付けておくと、容器内部の圧力が外に比べて高いので(熱負荷もあるからだよね?きっと)、液体のヘリウムは多孔質から容器の内側に戻る。一方、気化したヘリウムには熱機械効果がないので外に逃げていく。
-
液体3He超流動ヘリウムの熱伝導率は金属と同じかそれ以上
だからだそうです。へぇ。
あれ。液体窒素は使ってないんでしたっけ←ど素人。
(追記) 勘違い。超流動現象によると、超流動現象を示すのは2.17K以下の(?)4Heか2.6mK以下の3He。うわー。3Heが超流動を示すって勘違いしてました。はずかし。このページによると、熱機械効果は温度が高い方の液体ヘリウムの一部が常流体になることによって化学ポテンシャルが変化し、それを打ち消すために超流動ヘリウムが流れるのだとか。なんだ?浸透圧みたいなものかな…。
謎はふかまるばかりなり。
● 自動車の窓をあけて停めておく。雨が降ってきてよけいに濡れた。
最近のツッコまれどころ