2003年05月28日(Wed) 早起きは三文の得か [長年日記]
● なんとなく気分はいいのだ。が。昨日より自転車の速度は遅いのだった…。
● [memo] オープンソースの定義 (八田真行さんによる日本語訳)
yamk日記より。僕なんかオープンソースの恩恵にどっぷり漬かりながらいろいろと楽しませていただいてるわけですが(もちろん本職にもやくだたせてもらってるわけですが)、まつもとさんのように思想を意識したことはありませんでした。大熊さんの反論(PDF!)も、そういう考えもあるんかいな、と読み流しちゃったし。
僕がmomongaやtDiaryやiiimf-skkなどに関らせていただいてるのも、楽しいから、なのですが、その楽しさがまつもとさんや八田さん、その他多くの方々の努力無しには得られないものだということを覚えとかなきゃいけないですよね。ありがとうございます。
● [memo] 今さらだけど、「ブロードバンド」の定義って何?
ADSLで現在主流の伝送方式では、上りと下りの帯域をそれぞれ4kHz刻みで分けている。 こうすると、周波数帯域全体では、上りが25本、 下りが223本のデータ転送用の道路ができる。
えーっ?あまりに比喩が単純すぎるんでないの?と思って、 ちょっと調べてみました。
IP通信のためのxDSL技術の評価(藤井俊宏さんの修士論文)より、
現在,ADSLのデジタル変調には大きく次の2つ,CAP方式と呼ばれる単一搬送波方式とDMT方式と呼ばれる多搬送波方式があります.そして,今回用いたADSLモデムには下のDMT方式が採用されています.
DMT(Discrete-Multi Tone)方式とは,右図のように利用可能な帯域幅を複数の約250個の搬送波(サブキャリア)に分割し,その後で各帯域をディジタル変調するものです.これが,多搬送波方式と呼ばれるものです.
そして,この分割されたサブキャリアにデータを振り分けてデータが伝送されます.そして,各サブキャリアのSN比の特性に従い,データのビットと電源が振り分けられて伝送速度が決定されます.
なるほど。「現在主流の伝送方式」(DMT方式ですね。)では、 1つの搬送波を使うのではなくて、 沢山の搬送波を確保しておいてよく届くものを重点的に使うということですね。 納得。
Masuda Masashi's network engineering diaryより。 Masudaさんによるリンクによれば、「ブロードバンド伝送」の元々の定義は、 マルチメディア・インターネット事典より、
複数の変調した信号の波形を異なる周波数帯域で同時に伝送する方式の総称。
なのだそうです。これも知らなかったよー。これに従えば、ADSLでもCAP方式だと 「ブロードバンド」じゃないってことだよね。 Ethernetはどういう伝送方法を使ってるのだろう? いつか調べてみよう。(いつ?)
● [astro] 「はやぶさ」のイオンエンジンの点検開始
宇宙研からのプレスリリース(PDF)によると、「はやぶさ」のイオンエンジンの点検を始めたそうです。まずはエンジンの一基でプラズマが生成されることを確認でき、これから電圧をかけて推力を発生させる試験や、他のエンジンの試験も実施していく、とのこと。楽しみです。
最近のツッコまれどころ