ごまあん日誌

Goma-an diary

2000.6.4
Sorry, no english translation.

Thinkpad 240のLucent win modemがppxpで使えました。

モデムのドライバのインストール

Thinkpad 240のモデムは、Windowsから見ると Lucent Win Modem というものです。 Lucentからunofficialに出ているドライバが必要。

  1. ドライバのダウンロード
    http://linmodems.orgからたどって、 http://linmodems.org/linux568.zip をダウンロードした。
  2. 解凍
    mkdir hoge
    cp ~/Packages/linux568.zip hoge
    unzip linux568.zip
    
  3. インストール 上記作業用ディレクトリ hoge で、
    su
    ./ltinst 
    
    以下のメッセージが出て。いきなりモジュールがロードされている。 Slackware 7.0を入れたままで、カーネルは、2.2.13なのです。 2.2.12用のモジュールで今のところ問題無し。
    Warning: kernel-module version mismatch
            ./ltmodem.o was compiled for kernel version 2.2.12-20
            while this kernel is version 2.2.13
    
    lsmodの結果。他のモジュールに比べてずいぶん大きい。
    Module                  Size  Used by
    ltmodem               452936   0  (unused)
    ds                      5676   1 
    i82365                 22480   1 
    pcmcia_core            39080   0  [ds i82365]
    bsd_comp                3568   0  (unused)
    ppp                    20428   0  [bsd_comp]
    slip                    7188   0  (unused)
    slhc                    4300   0  [ppp slip]
    lp                      5660   0  (unused)
    parport_pc              5588   1 
    parport                 6724   1  [lp parport_pc]
    
    ls -l /dev/modemの結果。Lucentのインストールスクリプトでmknodされた。
    lrwxrwxrwx   1 root     root           11 Jun  4 12:10 /dev/modem -> /dev/ttyS14
    
  4. 試してみる
    Lucentのインストラクションには、 minicom -s をしろと書いてあるが、ktermやxtermでは文字がちゃんと出ない。 コンソールでなら見えた。suして、やってみた。
    1. minicom -s して、
    2. Serial Port Setupを選んで、/dev/modemを選び、
    3. save settingsする。
    次に、 ppp関係だと思われるモジュール(上記の4つ:slip、slhc、bsd_comp、ppp)を rmmod してから、minicomでCtrl+A - Z でプロバイダに電話してみた。 rmmodしなければいかんかどうかはわからないが、ppxp+pppでハングアップさせたあと だったので。 電話がつながったあと、 login/passwordを入れたらconnectになった。スバラシイ。 以下、~/minicom.logの内容。
    20000604 17:24:18 CONNECT 52000 V42bis プロバイダ名, 電話番号
    20000604 17:24:44 Hangup (0:00:26)
    

PPPを使ってみる

何も知らないままPPPを使ってみました。使い方がわからず失敗。

  1. su
  2. pppd modem 変な文字が何回か出て終わる。

PPXPのインストール

ppxp

  1. ソース userlinkも
    infoseekで探して、 http://www.linet.gr.jp/~manabe/PPxP/ から ppxp-0_99120923_tar.gz と userlink-0_99a_tar.gz をダウンロードし、zcat hoge | tar xvf -
  2. 設定
    できたppxpディレクトリに移り、 ./doc/ja_JP/以下のファイルを参考にしながら、
    ./configure 
    
  3. コンパイル
    make
    
  4. テスト
    暗号化ルーチンが動くかどうか試しておく。(ppxpのドキュメント参照)
    cd src
    make testdes
    ./testdes
    
    ok…いいみたい。
  5. インストール
    make install
    
    …/ppxp/doc/ja_JP で、
    cp PPxP.1 /usr/local/man/man1/
    cp ppxp-files.5 /usr/local/man/man5/
    makewhatis /usr/local/man/
    
    manをi18nしていないので、日本語のドキュメントは整形できないのでした。 本当は/usr/local/man/ja_JP/man1/とかにいれるべきかな?

userlink

  1. 設定 解凍時にできたディレクトリに移り、
    ./configure 
    
  2. コンパイル
    make
    
  3. インストール
    su
    make install
    
    以下のコマンドが実行される。
    mkdir -p /lib/modules/2.2.13/net/
    install -c -m 644 userlink.o /lib/modules/2.2.13/net/
    
  4. モジュールのロード
    kerneld(だっけ?)が走っていないので以下のコマンドでロード。 これをしないと、ppxpの実行時に、 SysIfOpen: No such device というエラーが出る。
    modprobe userlink
    
    lsmodの結果は以下のようになる。
    Module                  Size  Used by
    userlink                2720   0  (unused)
    ltmodem               452936   0  (unused)
    ds                      5676   1 
    i82365                 22480   1 
    pcmcia_core            39080   0  [ds i82365]
    bsd_comp                3568   0  (unused)
    ppp                    20428   0  [bsd_comp]
    slip                    7188   0  (unused)
    slhc                    4300   0  [ppp slip]
    lp                      5660   0  (unused)
    parport_pc              5588   1 
    parport                 6724   1  [lp parport_pc]
    

いろいろ設定し試す

  1. ユーザー設定 /etc/group ttyにppxpを使いたいユーザーを付け加える。(Slackwareの場合)
  2. まずはつないでみる
    ppxpを実行し、ppxp>プロンプトからqdialで、接続先を設定して、Dial。 ハングアップしました。 マウスも動かない。
  3. pppのモジュールをアンロードしてから試してみる
    ハングアップ後再立ち上げした状態で、 ltmodemはrc.localによってロードされている。 PPP関係はインストールの時からずーっとrc.modulesでロードされていた。 たぶんこれがハングアップの原因と思い、はずしてみました。
    rmmod bsd_comp
    rmmod ppp
    rmmod slip
    rmmod slhc
    
    次に、userlinkモジュールを入れる。
    modprobe userlink
    
    ppxpからqdialでDial。ppxp>がPPXP>になった!つながりました。 qdialからmoreのタブに移り、resolv.confを作成させると、 netscapeやssh等が当たり前のように動く。scpももちろんできます。すばらしい。 電話を切る時は、PPXP> disconnect

ppxpを便利にするように設定

まだデーモンを立ち上げないとか、パケットを監視するとか、 いろいろやるべきことがあるはず。 ppxpについては、いちいち接続時にパスワードを入力するようにしたいのですが、 きっとどこかで設定できるのだろう。 暗号化されているとはいえ、 ファイル内にパスワードがあるのはあまりうれしくない。 ゆくゆくは、ソース付きフリーのモデムドライバ (Richard's Home page) に移りたい。

起動スクリプト

Slackwareは/etc/rc.d/にスクリプトがばらばらところがっとります。


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