つぶらな瞳のドロイドくん、口から何か出てるよ?もしかしてUSBコネクタ?僕のPCを起動したりしてもらえる?
というわけで、ドロイドくんフィギュアにUSBフラッシュメモリを内蔵してみました。目も光るよ。材料は、
プレインドロイドくん。失敗した時のことも考えて何人か仲間も呼んでおきました。
おもむろに喉もとを切る。痛そう。やわらか目のプラスティック、慣れるとカッターナイフがずぶずぶ、と進んでいってくれます。
アゴ側はつながったままにしておいて、回転部分から頭を分離させます。 顔の前後の部分はフランジが小さくなっていて、顔を左右にずらすとごそごそと分離してくれます。
目はLEDに換装するので、ドリルで下穴を開けてからヤスリで穴を大きくして形を整えます。
USBフラッシュメモリからLEDをとりはずします。
USBフラッシュメモリはアクセスランプのあるものを選びましょう (僕はまだアクセスランプの無いものは見たことはありませんが)。 ただ、アクセス時の光りかたはブランドによって違うみたいです。 これがそのままドロイドくんの目の光りかたになるので、 凝りたい人はたくさん買ってきて光り方の良いものを選ぶと良いと思います。
ケースを分解して中の基板を取り出し、
PCにとりつけて光らせてみます。
ほとんどの場合は表面実装のLEDが付いてると思います。 光ってる時に回路計をあてて極性を測っておくのを忘れないようにしましょう。 (ショートさせたりするとPC側のUSBポートを壊してしまうかもしれないので要注意です。)
極性がわかったらPCからとりはずし、LEDをはがします。 僕は小さい半田ごてを2本使って両方の電極をあたため、そーっと持ち上げてみました。 ここで力を入れすぎると基板のパターンを壊してしまうので注意。
ちょっと脱線。最初はフラッシュメモリは胴体の中に入れる予定だったんです。 そのためには一般的なUSBフラッシュメモリの基板はちょっと長すぎるので、 基板のコネクタ部分を、鉄やすりでごりごり切って、
USBケーブルにつないでみました。
すると、あら不思議。USBフラッシュメモリがPCに認識されなくなりまりたよ。 どうも、取り去ってしまったUSBコネクタの部分の基板にも、必要な回路が実装されていたようです。
さて、気をとりなおして実装を続けます。ドロイドくんの目の製作。
今回は、Radioshackから買ってきた白色発光ダイオードを使いました。 2個を並列につないで、ドロイドくんの目の部分に内側からつっこみます。
USBフラッシュメモリ側は、さきほどとりはずした表面実装のLEDのためのランドに、配線を半田づけします。 このランド、スルーホールになってるわけではないのでちょっとひっぱると壊れちゃいます (例えば半田づけがちゃんとできてるか確かめるために配線をひっぱってみる)。気をつけましょう。
半田づけできたら、配線をひっぱっちゃった時にランドに力が加わらないように粘着テープで養生しておきます。
ここまで来たらもうひといき。 USBフラッシュメモリの基板を熱収縮チューブでくるんで、配線をドロイドくんの口から喉に通します。 ここで顔に仕込んだLEDの配線と半田づけします。 途中に40Ωくらいの抵抗器をはさまないと、LEDが電流を食いすぎてPC側のUSBポートが電気をくれなくなります。 アクセス中に「Device I/O error」のようなものが出た時は抵抗値の大きいものに変えてみると良いかもしれません。
最後に、目玉のLEDを押し込んじゃわないように注意しながらドロイドくんの頭を胴体に戻してあげます。
と、いろいろ作業しましたがPCから見れば普通のUSBフラッシュメモリなわけで。 あとは適当にOSとブートローダ を入れてあげれば、 なんというか口からはみ出した舌をUSBポートにつっこむとPCを起動してくれるドロイドくんの完成です。
でも、この舌、ちょっとでかいよね。ドロイドくん前につんのめるし。 次回はもう少し小さいUSBフラッシュメモリを調達して遊んでみますね。